spoil.

 
若さは無粋な貪欲さで、
いつだって誰かを傷つけることで
自分が傷ついていることを確認したがった。
失ったり奪われたり、
ときには両手をぱっと離して誰もが欲しがるものを
惜しみなく捨ててしまったりもして、
若いことそのものがわたしの愚かしさなのかもしれなかった。
 

痛み止めとか麻酔とか最後のモルヒネなんかを
チョコレートみたいに欲しがり
貪り続けるような時間の潰し方をやめられないでいる。
ずぶずぶと浸かる。
滴るエネルギーも時間も素敵な出会いも
何もかも無駄にしていくらでも眠る。
使い切らずに残すものなんて何もないだろう。
 

unnamed
 

花瓶の周りに散らばった花びらを拾い集めながら、
「まだこんなに柔らかいのに」と独りごちて捨てる。
咲くときだけが美しいわけじゃないこと、
いい加減、もう知っている。
 

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