白い部屋

 
そっと、わたしの頭をあなたの大きな手でおさえつけて、
柔らかくそしてしんと冷えた白い壁に、
静かにめり込ませてほしい。
 

あなたの骨っぽい大きな手のひらに包まれたら、
わたしはきっと自慢の小さな頭蓋骨の形を
よりはっきり知覚できるだろう。
 

 100710_1943
 

広い世界で権利と自由を高らかに叫ぶのは結構、
けれど誰からも隔離されたこのしんと白い部屋の中でだけは
「あなたがいるからわたしは女になれる」
と小さく漏れる吐息で戯れたい。
 

あなたが触れて、わたしは自分自身の形を知る。
 

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