パラレル・パラレル

 
白昼夢。

 
それは冬で、
わたしは苦手なマフラーなんかを巻いて、
すごくすごくすごく好きな人がいて、
ふたりで遊園地の中にあるスケートリンクに来ている。
 

メリーゴーラウンド
 

わたしは優れているとは言えない運動神経のせいで
ぎこちなく滑りながら、
しかしなめらかな笑顔だけは忘れないよう気をつけ、
「わたしだけここで転んで死ねたらいいのに」
なんてことを思っている。
 

予期しようもないことであっけなく死んだら、
この人が狂うくらい悲しんでくれるか、それを試したいから。
いえきっと、悲しんでください。
わたしの生など、あなたに確かに愛されたことの証のためなら
いくらでも簡単に投げ出せることを知っておいて。
 

それはコンマいくつかの、
ほんの一瞬でわたしの脳を駆け抜けた
強烈な欲望。
まるで復讐みたいな匂いの。
 

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