23

 
涙の味に飽きるくらい泣いても取り戻せないものや
魂を捧げても償えないもの。
知恵を絞り、筆舌を尽くしてもかけらさえ届かないものや
どうあがいても再現不能なもの。
 

元気に笑っている生活の中で、
ふとそれらを意識するとき、
まだまだ自分のかけらは喪失の中に座り込み続けていることを知る。

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浮かぶイメージは青い海中。
沈んでゆく電話ボックス。
ゆっくり、ゆっくりと。
水圧のためにドアはぴたりと閉じられて、
海の底から出ることは永遠に叶わない。
 

だからせめて、
受話器を取って外に電話をかけてみたい。
 

「わたしはここにいます。
ええ、23歳だった頃のままではなくて、
もう少しましに生きているんです。
あなたはもうわたしのことを忘れてしまいましたか。
あんなに聴いたCDがクローゼットの奥に追いやられたまま、
引っ越しのときを待って捨てられてしまうみたいに」
 


JIMMY EAT WORLD-23

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